髪の毛は、血液により運び込まれた栄養素を毛乳頭が吸収する事により、毛母細胞が分裂して成長します。このために、薄毛を改善するための育毛剤には、血行を促進させる成分が配合されています。毛乳頭に栄養素をスムーズに届ける事により、毛母細胞の頻度をキープする事が可能となるからです。

逆に、血液循環の妨げとなるので、薄毛の要因となってしまうのがタバコです。つまり、通常の薄毛であれば、禁煙する事により症状を改善させる可能性があるという事になります。しかし、男性の薄毛の大半を占めているAGAの場合は、タバコとは無関係に進行してしまいます。

AGAは、男性ホルモンが還元酵素に還元された事により作られるDHTという物質が原因の症状です。DHTは、毛根を塞ぐ皮脂の分泌量を促進するという作用があるので、髪の毛の成長を阻害してしまいます。髪の毛が十分に成長する前に抜け落ちてしまうようになり、薄毛が進行していきます。血液循環ではなく皮脂が原因となっているので、禁煙による改善効果を期待する事はできません。